西部ライオンズが優勝して、プロ野球シーズンが終わった。毎年ぺナントレースの大詰めを迎える頃になると、思うことがある。 10/20の中日新聞「言いたい放題」で、そのことを放送作家の石井 彰氏が語っている。
腑に落ちないのは、中日のセ・リーグ優勝が決まった試合と、パ・ リーグ第二ステージ、ダイエー-西部の1~2戦が、TV全国放送されなかった。なぜTBSは中継権を持っていたのに、 全国放送しなかったのか? 横浜ベイスターズの親会社として、TBSはプロ野球を盛りたてる立場を忘れちゃったの? |
中日ファンとして腹立たしいのは、中日や、ダイエーのリーグ優勝がかかった九月、
優勝戦線から離脱してしまった巨人軍の試合を、しかも毎日、ご丁寧にTV、ラジオ同時放送していることである。
気の抜けたビールのような試合を流して、優勝が気になる試合、見たいものが見られないことに腹が立つのです。
せめて、二元中継をやってくれれば、文句を言わないのですが…
「BS契約をすればいいじゃないか」と言うでしょう。が、そんな問題ではないの
です。プロ野球は、巨人がからんだ試合しか、放映の価値がないのでしょうか?
吉村外喜雄のなんだかんだ 第53号
「あなたの住いは大丈夫?」
災害は忘れた頃にやつてくると言うが、石川県に三度も四度も台風がやってきたのも初めてなら、 40m以上の風が二度吹いたのも初めてだろう。
23日の土曜日、新潟県で発生した震度6強の地震、金沢も数回揺れを感じた。
石川県は”震災”が起きないところと思っていたら、さにあらず…
金沢にマクニチュード7.2程度の直下型大地震が起きる確率が、今後三十年の間に最大5%、百年の間では20% の確率になるという調査結果が、全国の活断層の危険度を調査している、政府の地震調査委員会から出されている。
森本から金沢市街地、富樫へ抜ける全長26キロの断層で、今まで調査した全国の活断層十七ケ所(2001年調べ)
のうち、地震発生確率が三番目に高いという。
もし地震が起きると、断層東側が2メートルも隆起するという。今回の新潟地震(1.7m)より大きな地震になりそうです。
石川県の推定では、金沢市を中心に死者約2,200人、家屋全壊17,000棟の被害が出るという。
もし地震が来たら大変なことです。
今回の新潟地震発生十日前に、地震調査委員会は、同地方の地震発生率は、今後三十年間に”2% 以下”と発表したばかり。たまたま震源地が新潟だったが、金沢に直下型激震が起きても、 何ら不思議ではないのです。
私の兄の家が神戸の六甲登り口にある。壊滅的被害が出た市街地から、
1k山手にずれた固い地盤に建つマンションだったため、被害がなかった。
断層に沿って住まいがあると怖い。我が家は、どんな地盤の上に建っているのか?
断層が市内のどこを走っているのか? この機会に関心を持って見つめてみる必要があるようです。
私が住宅建設会社にいた頃は宅地開発ブーム。郊外の農地や、丘陵地がどんどん宅地に開発されていった。そんな中、 地元の人が眉をひそめるような、悪質な宅地造成を目にしてきた。
小矢部から森本、富樫にかけての活断層には、地すべりが心配される丘陵地があちこち点在している。
そこを宅地開発して、擁壁して、盛り土をした宅地が怖い。
沼地だったところを埋め立て、宅地にして売り出した業者もいた。土留め擁壁のコンクリートが、
半年ほどしたら重みで沈下して、外へ倒れかかったケースもある。
そんな宅地を買って家を建てた人は、気の毒としかいいようがない(金沢北部)。もっとひどいのは、地盤が弱いからと、 鉄筋を入れたコンクリートを宅地いっぱいにベタ打ちして、船のように建物を浮かす工法で、 数十区画の団地を売り出した業者もいた(小松)。何れも、地震にはひとたまりもない。
水害に話を戻して、口能登の西往来。鹿西町や鹿島町を車で走ると、地元の人が住む集落は、
山ぎわの緩やかな斜面にかたまっている。1番低い平地は、はるか数キロ向こうの東往来の山ぎわまで、田んぼや畠ばかりで、
国道が通っている。国道に沿って、商店や工場、住宅が建つようになり、新しい街並みが出来ていった。
今回のような集中豪雨、山から鉄砲水が小さな用水を滝のように下ってきて、平地に流れ込み、
国道に沿って流れる小川が氾濫する。そして床下浸水。
地元の人はそれを知っていて、低地に家を建てたりはしない。「天災」と思っていたら「人災だった」、ということになる。