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新三種の神器

■2004年上半期の話題の商品ベスト10 (8/5 読売新聞)

(1)アテネ五輪  (6)ロードオブ・ザ・リング 王の帰還
(2)DVDレコーダー (7)ハルウララ
(3)にがり商品 (8)世界の中で愛を叫ぶ
(4)べ・ヨンジュン(ヨン様) (9)バケット定額制
(5)ラスト・サムライ (10)薄型テレビ

人気商品三位のにがり商品はノエビアも販売しているが、品質が良くお薦めです。
ノエビアの生産拠点は南大東島。大陸棚がなく、五千メートルの深海から直接上がってくる深層水を採取して、 塩やにがりを精製している。体内に不足するマグネシウムを補給し、体脂肪の燃焼を促して、ダイエットを促進する働きをします。

【吉村外喜雄のなんだかんだ 】 
「新三種の神器」

昨年から今年にかけて、家電量販店では、「薄型テレビ」 「デジカメ」、そして「DVDレコーダー」がよく売れている。 消費意欲を刺激し、景気回復の先兵となっている。
”二十一世紀初頭の三種の神器”である。我が家では、デジカメは買い換えて二台目。最初の機種は六十万画素程度だったが、 今の機種は四百万画素。既に六百万画素も発売されているという。

ビデオレンタルショップへ行くと、DVDのコーナーが充実しだした。DVDレコーダーは、画質がいいだけでなく、 一度セットしておけば、毎週のテレビ囲碁や好きな番組が120時間分も、自動録画してくれる。これは便利だと、 昨年の暮れに買って据付けた。今話題の「冬のソナタ」も、録画されたものを見ている。

三種の神器のもう一つ、薄型テレビは「液晶」がいいか?「プラズマ」がいいか?オリンピック需要を当て込んで、 この六月に、松下が液晶を十機種、プラズマを三機種、映像技術を更に改良して、リニューアル発売している。

一昨年の国内出荷は、液晶が前年比62%増の171万台、プラズマが23%増の25万台。 昨年は更に両方とも前年比80%増と、爆発的売れ行き。
しかし、まだまだ高価だし、今後、韓国・台湾製品に押されて、値下がりしそうなので、今しばらく様子を見ることにしている。
ちなみにDVD、昨年は一昨年の2.6倍、220万台売れ、今年は300万台に届く勢いだとのこと。

私の子供の頃は戦後間もなく、食べるものもなく、裸電球一つ、台所には研ぎ出しの流し台が一つ置かれ、 井戸水を汲み上げ、七輪で火を起し、ひっついさん(かまど)でご飯を炊き、 たらいの洗濯板でゴシゴシ洗濯物を洗っていた時代。今はつまみを、ひとひねりするだけで、煮炊き・洗濯が出来る。 それを思うと、私の母親の時代はどの家庭も子沢山で、朝から晩まで家事に追われていた。本当に大変でした。

私が高校を出たての頃、今から45年も前になるが、当時、昭和三十年代の三種の神器は「白黒テレビ、 電気洗濯機、電気冷蔵庫」でした。
当時、トランジスターラジオが大変な人気で、ステレオ装置はまだ高級品、 レコード盤を乗せるだけの小さなプレーヤーを買って、当時流行っていた映画音楽や、ラテン音楽を聴くのが楽しみだった。

昭和四十年代に入って、最大の関心事は、ようやく庶民の手に届くようになった自家用車。「スバル360」「サニー」 「カローラ」などが人気車種であった。その頃の三種の神器は「カー、クーラー、カラーテレビ」 の”三C”である。それから40年経った今、中国が三C時代に入っている。
つい最近、ある家電メーカーが”キッチン版三種の神器”を発表した。
「食器洗い乾燥機、IH電磁調理器、生ごみ処理機」である。

裸電球以外何もなかった時代から、現代のように自家用車から電化製品まで、何でも揃っている時代へ。何もない中から、 欲しいものを一つ一つ買い揃えて、豊かさを手に入れてきた私達の世代。これほどまで世の中が変化し、豊になろうとは…。 過去の歴史には無いことだし、これからもないだろう。そんな時代に生まれ合わせた幸福に感謝している。

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