■映画「ラスト・サムライ」
トム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」。大きな反響を呼んだ作品だけに、見ごたえがあった。渡辺謙さんが演じた「勝元」は、
西郷隆盛と西南戦争がモデルだという。日本人の魂「武士道」を追求した映画だからこそ、誰もが感動したのでしょう。
助演男優賞が取れなかったのは、ちょっと残念です。
この映画の構想を練ったエドワード・ズウィック監督は、「七人の侍」の影響を受け、新渡戸稲造の「武士道」をすり切れるほど読み、
侍の心を知ったという。
日本人の魂「武士道」精神は、昨年の大河ドラマ「宮本武蔵」でも見られたが、この機会に改めて古き良き日本人の心、稲造の「武士道」
を読んでおこうと思う。
「(武士道は)その象徴とする花のごとく、四方の風に散りたる後も、尚その香気を以って人生を豊富にし、
人類を祝福するであろう」 (武士道の結びのことば)
【心と体の健康情報 - 138】
~歴史から学ぶ~
「日本人の心の継承」
教育の使命の一つに、「日本人の心の継承」がある。世の中がいかに進化しても、教育とは、
人を教え育てることであり、勉強の仕方には変わりがありません。
日本には、長い歴史の積み重ねから生まれた、日本固有の文化があります。
こういった文化を子供達に継承していくのが、教育の使命の一つでしょう。
日本の歴史を振り返り、日本の歴史を刻んできた偉人たちが、その時々に、何をなし、何を育て、
日本をどう変えてきたのかを学び、それを次の世代に伝えていかなければなりません。
そして、日本人だからこそ、日本人に生まれたことに誇りを持たなければならないのです。日本の伝統文化や、
日本人の精神を大切にしていく心を、養わなければならないのです。
戦後、こうした教育がなされなかったことが、日本人固有の伝統的文化、そして最も大切な「日本人の心」が、
日本人から失われていく遠因になっているのです。
さいたま市立島小学校教論”斉藤武夫”氏は、義務教育における間違った歴史観の見直しを強く訴えている。以下、
致知12月号の掲載記事からの抜粋です。
いま学校で歴史を学んだ子供たちの中には、
「日本のような国に生まれなければよかった」「日本人であることが恥ずかしい」
と歎くケースが少なくないという。 日本の戦争犯罪をことさら強調し、われわれ日本人の先祖が、どれだけ罪深いかという意識を、 子供たちに植え付ける、いわゆる”自虐史観”に基づいた教育が、1980年以来一貫して続いているからです。 中には過去の歴史を反省するためには、 時に史実を曲げてまでも日本人の悪事を教えなければならないと考える教師もいるくらいです。 歴史教育を通して、自分の国が悪い、先祖はとんでもないことをした。 そんなことばかりたたき込まれた子供たちが、どうして自国の歴史や祖先に誇りを持てよう。 国を誇り、先人の努力に感謝することもできないで、国際社会の中で貢献できる人材が育つはずがない。 まさに教育の悲劇としか言いようがない。 戦後の歴史教育は、ベルリンの壁の崩壊に始まる、東西の冷戦の終結をきっかけとして、 根本的な部分から見つめなおさねば、日本は新しい国際秩序の中で取り残されてしまうのでは、 という強い懸念に駆られる。 時代の変化に適応した、新しい歴史教育への転換が急がれるのです |
子供たちに正しい歴史認識を持たせるのは読書です。
健全な歴史物語を読ませるようにすることが大事なのです。
日本を築いてきた偉人を学ぶには、「日本人の系譜」上田三三生著(自由広報センター)
をお薦めします。
江戸末期から、明治、大正、昭和にかけて、数多く輩出した偉人の中から三十名の偉人を選び、一冊の本にまとめた、
大変詠みやすい本です。二宮尊徳、西郷南洲、渋沢栄一、安岡正篤などの、偉大な心と生き方を学ぶことができます。