先週の日曜日、滋賀県湖東三山の「西明寺」と「金剛輪寺」へ、今年最後の紅葉狩に行きました。明日から十二月というのに、今が満開。
真っ赤に色づいた紅葉に、黄色の紅葉が重なり、緑の山々と彩りをなして、うっとりと見とれる美しさでした。
さて、話は変わりますが、以前、日本人異質論がマスコミで話題なになったことがあります。
何故日本人は諸外国の人たちから見たら異質な民族なのでしょうか? 日本の常識が世界に通用しないとしたら、何が原因なのでしょうか?
今日から何回かに分けて、私なりの気づきや視点で、問題を見つめていきます。
【吉村外喜雄のなんだかんだ 第9号】
~日本人のアイデンティティー~
「ワールドコンベンション」
海外へ頻繁に出かけるようになると、国民性の違いが目につくようになります。
ノエビアUSAは、毎年一回全米の優績代理店を招待して、ワールド・コンベンションを開催しています。
私も何度か招待を受け参加しました。
日本と同様、全米各州の優績代理店が一堂に会して、表彰式と懇親パーティーが開かれるます。ところが、
日本とは雰囲気がまったく違うのです。パーティ会場は、美しくドレスアップした女性や、
蝶ネクタイにタキシード姿のカップルであふれかえっています。
白人に加え、日系・韓国・中国系などの東洋人、メキシコ・中南米系のアメリカ人と、国際色豊かな一種独特の雰囲気です。
とっても明るくて開けっぴろげです。
そして、日本とまったく違うのは、アメリカの白人の招待者は何れも、夫婦同伴で参加していて、
楽しそうに会場に溶け込んでいることです。
代理店所長は奥様です。同伴のご主人は、何れも仕事を持っていて、忙しいはずです。
日本の大会では、奥様の日頃の努力が実り、晴れがましく壇上で表彰されることになっても、そのためにご主人が会社を休んで、
女性が集まるパーティに参加するなどということは、滅多にないのです。
たとえ、ご主人を招待したとしても、「そんな女ばかり集まるところへ、かっこ悪くて…」と、
にべもなく断られてしまいそうです。
一緒に参加してみたい気持ちは、十分あると思うのですが、「会社にどう言って休みを取ろうか?」
「妻にくっついて出かけていくのはみっともない」と、尻込みしてしまうのです。
米国では、ご主人が仕事に没頭して、奥さんをほったらかしにしたら、離婚されてしまいます。ですから、
何事も夫婦一緒に行動するのが当たり前。お食事やホームパーティなど、日常夫婦一組で集うことが多いのです。
国家を代表する政治家が、外国を訪問するとき、必ず夫婦同伴なのもうなずけます。
しかし、一昔前の日本には、そんな習慣などありませんでした。我々日本人は、ご主人の催し事に奥様が、
奥様の集まりにご主人が、何れも夫婦同伴で出席することには、まだまだ抵抗があるです。