【健康情報 - 99】
~男の言い分、女の言い分~
「女はおしゃべり」
女性が三人寄れば「姦しい」という言葉になる。
今も昔も女性のおしゃべり好きは 変らないようです。
私の会社は化粧品会社。女性が集まれば、おしゃべりに花が咲き、つい時間の経つのも忘れ、慌てることになります。
家に帰れば、妻の長電話。一時間以上も受話器を握り締めている。 「何をそんなに話すことがあるのだろう?」
男たちは不思議でならない。女はなぜ、おしゃべりが好きなのか?
人間総合化学大学の新井教授の最近の研究で、女性の脳、それ自体が「おしゃべり向き」
に作られていることが解明されたのです。
人間の左脳は、言語活動を主にコントロールし、
右脳は、直感力、
音楽、創造力などの「非言語活動」や、「視空間的部分」をコントロールしています。
左脳には、「人の話を理解する領域」と、「言語を発する司令塔の領域」があります。
一方、カナダのマクマスター大学の研究チームが、50歳前後の男性と女性の脳を調べたところ、女性の
「人の話を理解する領域」の神経細胞の密度が、男性に比べて11%
も高いことが判明したのです。
「健康情報-92 浮気を見ぬく女のカン」でお話したように、「カン」を働かせる時、男性は左脳しか働かないのに、
女性は右脳と左脳が同時に働きます。そして、「人と話すとき」も、女性特有の脳の働き方がみられるのです。
女性は、人の話を男性よりも短時間で理解することができ、反応できるのです。
そのため女性は、男性に比べ相手が話した直後、間を置かずに話す傾向があります。
また、横浜市立大学の田中教授の話では、「特に、怒りや悲しみなどの感情と、女性のおしゃべりは密接に関係している」
とのことです。
米国立精神医学研究所では、男性、女性それぞれに、「悲しいこと」を考えてもらい、
そのとき脳はどのように働くかを調べた。すると女性は、感情が生まれる前頭部とともに、左脳の
「言語を発する司令塔の領域」が盛んに反応したのです。一方の男性には、そうした反応がほとんど見られなかったのです。
つまり、女性は、感情が高ぶると「間髪を入れず」といった感じで言葉を発したくなる。そんなときに発する言葉は、
男性の口ではとてもかなわない迫力があります。「女性にとてもかなわない」と嘆く男性が多いのも納得できるのです。
こういった女性特有の能力は、はるか昔、人類が狩猟生活を営んでいたころにさかのぼります。「男たちは狩に出かけ、
残った女たちは子供の世話をする。そのため、女どうしの交流が欠かせず、左脳のコミュニケーション能力を発達させた」
という説が有力なのです。
男たちは、獲物を追うのに忙しく、あれこれ話をしている暇などないのです。
読売新聞掲載記事より
それに、こんな研究結果があります。「女は相手に好感を持てば持つほどおしゃべりになる」。
夫はどれだけ妻の話し相手になっているでしょうか? 夫への愛が深いからこそ語りかけてくるのです。
しっかり聞こうともせず、ウンウンと生返事していたのでは、夫婦仲はうまくいきません!